Shamir によってID情報に基づく暗号方式の概念が提案されて以来、ID情報に基
づく暗号方式において、利用者の結託によるシステム鍵が露呈してしまうという
結託攻撃の問題を解決することは理論、実用上の課題であった。
1999年にWeil-Tate ペアリングを暗号方式に用いることにより、初めてこの結託
攻撃の問題に対して安全性を保つID情報に基づく鍵共有方式が提案された。
本講演では、ID情報に基づく公開鍵暗号方式と署名方式ついて、各々 2つの異な
る鍵を用いた方式について概説した後、それらの比較を行なう。
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