この講演では、Mordell-Weil 群の大きな楕円曲線を構成する為に 必要な計算上の手法について計算の立場から以下の2つの内容について述べる。 これらの内容は数学的な立場からは、厳密性に欠けるものであったり、つまらない アイデアではあるが、実際の計算を行う上では重要なものである。
1.数学の方からは、Birch、Swinnerton-Dyer予想 によってMoedell-Weil rankは、L-関数の零点の位数であることが判っている。 L関数の零点の位数を形式的に表す式(ただし収束はしない式)を篩に使って、 rankの大きな曲線を抽出する。
2.曲線上の有理点を探索する時に、まず曲線を有限体$F\p$上定義されたものと考えて その上の$F\p$有理点を表にし、それを参照する事によって計算を行う。
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