種数 2 の $n$ 等分多項式とは $n$ 倍してテータ因子 にのるやうな曲線上の無限遠点以外の点を丁度零点にもつ多項式のことで、 論文 D.G. Cantor: On the analogue of the division polynomials for hyperelliptic curves. J. reine angew. Math., 447(1994)91-145 にでてくる多項式と同じものです。この論文でも行列式表示されてゐますが、 小生の結果は種数 2 に限るものの、その表示式とは全く別系統の表示式を 与へるものであり、楕円函数における Frobenius-Stickelberger の公式を 一般化する公式を、まづ与へてからその極限として目的の公式を得ます。
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